誰も信じない
「ほら、また無口になってる。(笑)」


横から声をかけられて、振り向いたら笑顔の天野さんだった。


「あ、何だか賑やかで圧倒されちゃって。(笑)」


「あんまり橘さんって、飲み会に参加しないからかな?」


「そうかもしれないです。いつも一人で飲むから。」


本当は新田さんが気になる。

そんなに楽しそうな顔をしないで。

そんなに嬉しそうな顔をしないで。

誰にでも優しくしないで。



私、どうしたの?

天野さんにOKしたというのに。





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