誰も信じない

追求

翌日会社では目立たないようにしていた。晃一にも一樹にも、気づかれたくなかった。

でもそれは無理な話。

仕事中は堂々と話しかけてこられないけれど、休憩時間に私が外へタバコを吸いに行くことや、お昼は近くの公園で食べることを知られている。



顔を合わせたくない。



私はタバコを吸うのを我慢して、休憩時間でも仕事をした。

お昼も公園へは行かないで、お弁当箱を持ってこっそりと、誰もいない会議室で食べることにした。

幸い一樹にも晃一にも、見つかることなく済んだ。

携帯はマナーモードにしたままで、晃一や一樹からメールが来るけれど、電話も鳴るけれどどれも放置したままにしておいた。







< 474 / 507 >

この作品をシェア

pagetop