俺は黒船☆お前の鎖国を解いてやる?!
出会い☆☆香織SIDE☆☆
『どうして・・・・・離れても、あたしはずっと好きでいる自信はあるよ。別れるなんて・・・・そんなの・・イヤだよぉ。好き。好きだよぉ』


父の転勤が決まり、東京に引越しが決まったことを、


あたしはその日、彼に伝えた。


『俺は無理・・・・・遠く離れたら気持ちだって離れてくものだよ。ゴメンな、香織』


大好きだった彼。


初めて好きになった人。


大切な人だった。


『イヤだよぉ・・・・・好きだから、好きだからぁ・・・・・メールもする!電話もする!いっぱい我慢もする。わがままも言わないからぁ・・・・・お願い・・・・・』


必死だった。


彼を失いたくないのに・・・・・


目の前にいる彼が遠くて、遠くて、


心まで離れていくようで・・・・・。


『元気でな・・・・・香織』


彼の最後の言葉が何度も何度も心の中にこだました。
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