未来GIRL
「バカ。投げちゃダメでしょ。肩が痛いのに」


「ちょっとなら大丈夫だよ」


「ダメよ。もうアンタだけの体じゃないんだから」ミチルが投げ返した。


女とは思えないスピードのある返球だった。


『アンタだけの体じゃないんだから』という言葉は多少引っかかったが、深くは考えなかった。
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