未来GIRL
「ちょっと待ってて」


ミーは風呂場に猫まっしぐらで駆け込むと、器用に尻尾を使ってドアを閉めた。


「おーい、行水でもする気かぁ」


「いいから待ってて」


寝転がり、マンガ雑誌をペラペラとめくる。


水の音は聞こえず、シャワーを使っている様子はない。


やがて「お待たせ」とミーが風呂場から出てきた。


視線をそちらに向ける。


その姿が目に入った途端、体が勝手に動き、正座の態勢になっていた。
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