人を信頼できない男と愛を忘れた女が出合ったら・・・



「ま~な~み~!!早くぅ~!!」



「はぁ~い」



走って万里紗の元に向かうと「何、ボーとしてたの??」と聞かれた。



「昔のことを急に思い出したの。今も昔も万里紗はモテモテだったなぁ~と思って・・・」



「そう?あんたもかなりモテてると思うんだけど・・・」



「いや・・・。万里紗のほうがモテルよ・・・」



「そんなことないと思うよ・・・。あんただってけっこーな人数の男子に告白されてると思うし・・・」



「え・・・。告白なんて・・・、一、二回しかされたことないよ・・・」



「はぁ~・・・。それはたぶん、コクられた場所が飲みの席だったからだと思うよ・・・。あんた、飲むと次の日、その時の記憶なくしてるし・・・」



「あ~・・・。確かに、記憶はなくなるよ・・・。でも、告白なんて・・・、されてないよ~・・・。たぶん・・・」



「も~いいよ。早く行こう」



「うん・・・」



< 6 / 234 >

この作品をシェア

pagetop