令嬢と不良 ~天然お嬢様の危険な恋~
「もうそんな気はないんです。俺は栞を助けたいんです。だから……」

『もしかしてあんた、あの女の事を……』

「はい、好きです。好きになっちゃいました。だから、お願いします。サブって人の家を……」


と言ったところで、なぜか通話が切れてしまった。慌ててリダイヤルしたが、コールはするものの杏里さんが出る事はなかった。


しまった……。俺が栞の事が好きだと言ったから、それで杏里さんは怒ったに違いない。クソッ!


俺は杏里さんのアパートに向かい、全力で駆け出した。もし杏里さんがそこにいなかったら……という最悪な事態が一瞬頭を過ぎったが、とにかく走った。



< 476 / 548 >

この作品をシェア

pagetop