初恋草
いや、なんでもなくないでしょ!!
なんであたし、嘘ついたんだろ…
「ふーん?
嘘、つくんだ」
え…
気付いたときには、あたしはどこかのお店の路地裏に連れ込まれていた。
「ちょっ、なに?」
「ん?嘘つく悪い子にはお仕置きが必要かなって思ってね……?」
急に口調を変えた斎藤の顔には、イジワルそうな笑みを浮かんでいた。
だけど、どこか人にすがりつくような目をしていて…。
あたしは何故か、こんな変態を守りたいと思った。