青のキセキ
あれから、相変わらず課長の横には綾さんがいた。

私は久香とや佐山さん、春山さんと一緒に時間を過ごした。

石川さんとは何度か目が合ったけれど、普通に接してくれるので、私も出来るだけ意識しないようにしていた。


それとは正反対に、課長に対しては出来る限り見ないようにしようという意志も虚しく、自然に課長の姿を目で追ってしまう。

綾さんと何を話しているんだろう。
今、何を考えてるの?

ねぇ、課長。

私、やっぱり課長が好きです。

こうして目を閉じると、あの夜のキスを思い出す。

そして、体が熱くなるのを感じる。


でも、いつまでもこのままじゃいけない。

前に進まなきゃ。



課長に恋をした私。

決して叶うことのない想い。




それは、きっと……



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