青のキセキ
そして、二人で会うときの場所。食事するときは、『翔』か、個室のある『blue bird 』。

課長のマンションにだけは絶対に行かない。だって、いつ綾さんが来るか、わからないから。


私のマンションも、近所の目もあるし、避けた方がいいのかな……と悩み中。






こうして、少しずつ増えていく私たちのルール。


課長との距離が近くなっていくようで、心がくすぐったい。

心のどこかでは、罪の意識を感じながらも、課長に対する気持ちは大きくなるばかりだった。


仕事が忙しいせいもあって、なかなか二人の時間を過ごせなくても、課長と一緒に仕事できることが、幸せを感じさせてくれた。


本来なら、鬱陶しく感じられるルールのはずなのに、まるで秘密のゲームを楽しむかのように感じられた。





課長との関係を守るため。


私は、課長への想いを胸に、決め事を楽しむ。






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