青のキセキ


ホテルを出て、翔さんの車で病院へ向かう。


その中で、久香と翔さんに何故こんなことになったかをある程度話をした。

二人とも、私を責めることなく、ただじっと話を聞いてくれた。



話終えた私は、後部座席から、流れる早朝の街並みを見る。




久香が横に座ってずっと肩を抱いてくれていて、私は何とか平静を保つことができた。




救急病院に着いて、出てきた先生に翔さんが事情を説明してくれた後、私は、久香と女性の看護師さんに付き添われて診察室へ。



当直の産婦人科の先生が来てくれて。



何があったのかを聞かれて、私は少しずつ、ゆっくりと話し始めた。



話し始めた途端、流れる涙。昨夜の出来事がフラッシュバックする。


時折、感じる吐き気。




その場の空気が重くて、息苦しくて...。




少しずつ加速する呼吸。



手足が痺れ、眩暈がした。





久香の私を呼ぶ声が段々小さくなって...。




私はその場に倒れた。
















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