青のキセキ
「退院したら、彼に言おうと思ってる」

「私、付いていこうか?」

「心配かけてごめんね。でも、1人で大丈夫。私たち2人のことだから2人だけで話したいの」








私だけが暴力の対象となっていた時は、耐えればいいと思ってた。

私自身、なかなか彼の手を離せずにいたのも事実。


彼の暴力は、いつか収まるんじゃないかと思ってたし、優しい彼を信じたかったから。





でも、今回は彼のせいで、尊い命を失った。





私の気持ちなんて、お構いなし。

自分のことだけしか考えてない彼。

私を、まるで自分の玩具のように扱う彼。

抱きたい時に抱いて、殴りたい時に殴る。

そんな、都合のいい女。









でも、もう終わりにする。





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