青のキセキ
「は?お前、ふざけてんの?」


彼の目つきが変わる。





「本気。もう無理だと思う」


「何言ってんの?出世コース間違い無しの俺と別れられんの?」


「出世とか関係ない。これ以上、あなたについていけないから」


「ふざけんな。せっかく邪魔者も消えたってのに」



「あなたにとっては邪魔者でも、私にとってはこれ以上ない大切な命だったの!」


愛しくてたまらなかった天使。


私にとって、とても大切な存在だった命。




なのに、邪魔者扱いするあなたを私は許せない。




「お願いします。別れてください」



殴られてもいい、蹴られても構わない。


どんな目にあっても、もう私の意志は変わらないのだから。


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