青のキセキ
得意先での用事を終え、会社に出勤する。



確か、今日から新しい社員が来ることになってたな。



まだ名前も聞いてないが、女だということは斉藤部長が言ってたような気がする。




俺のサポート的な仕事を任せるつもりだとも言ってたが、どんな女なのか。








企画部のドアを開けた途端、甘い香りのする女とぶつかった。






“すみません”と、慌てて頭を下げている、目の前の女。







――――――――この香り。



――――まさか。




有り得ないだろ。





昨日会ったばかりの女。



そして、夢の中で激しい口づけを交わした女。







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