3ページの世界
そもそも俺がなんでこんな事になったのか説明しなければならない

1週間前、俺の事務所にこの青年がやってきた

迷い猫の調査依頼だった


猫は見つけたのだがその猫が居た小屋が問題だった

ベタな展開だがそこがここらを荒らしている強盗団の拠点のようなものだったみたいだ


さらにベタな事に俺は後ろから薬品を嗅がされ、気がついたらここにいた


目の前の青年も見事に縛られてる

俺と違うのは椅子が無いのと口にガムテープが貼ってない事だ



「なんともならないっス、カギも頑丈にかけてありました」


何故か捕まった依頼人は完全に諦めきっていた

しかし俺は慌てないいつまでも首を捻って後ろを向いてるワケにもいかないので前を向いて脱出を再開する

椅子を倒してナイフのとこまで這って行った

縄を切り、自由になる

爆弾を手にとり、立ち上がる


「猫、そこで寝てるんで」


縄を解いてくれと喚く青年のジーンズから財布を抜き取り依頼料を貰い立ち去る事にした



目指すはこの爆弾を用意してくれたあの強盗団どものとこだ

幸い、部屋を出ると知ってる場所だった



真っ先に例の小屋に向かう

少々遠いがそこらの自転車に乗っていけばすぐだ
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