しこりよさようなら
月曜日仕事から帰ると母から、


「病院から電話があった」


と言われ息が止まりそうになった。


もう19時を過ぎているので明日の朝電話をすることにする。


その日は不安であまり眠れなかった。


翌日8時半頃に病院に電話をすると、しばらく待って婦人科の先生が出た。


「先生、大丈夫って言いましたよね?」


この時の声は少し怒っていたかもしれない。


「はい。しかしほかの先生にも伺ったところ、望月さんは今回乳がん検診初めてですよね?

そして三十代ということを考えると念の為細胞検査を受けた方がいいということになりました」
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