カプチーノ·カシス


「い、たい……」


本音を言ってしまえば余計につらくなることはわかっているのに……

あたしのせいで傷ついているこの人には、ちゃんと言わなければならない気がした。


「痛いよ……あたしだって……ハルと、おんなじ……っ」

「――言えるじゃねぇか」


ふっと微かに息を漏らして笑ったハルは、あたしにそっと、触れるだけのキスを落とした。


「……目ぇ閉じて、俺を課長だと思いながら、するか?」


あたしは、ふるふると首を横に振って、泣き笑いをつくる。


「やり方、全然違うもん……課長はハルよりずっと優しいよ。でも、それでいい、いつもみたいに激しく、して」

「可愛くねぇな。それ“が”いいって言えよ」

「……ハルがいい」

「嘘つけ」

「ほんとだよ……今夜は」

「……愛海」

「晴斗……して?」


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