わたしのヒーロー


「お母さん、渚のプレゼント何にしたの?」


「じゃーん!これよ!」


「…包装してあるからわからない…。」


「あら!そうだったわ!あのね、中身は渚の大好きなパンダの人形が付いた髪飾りなの♪」


「あ!この間お店で欲しそうに見てたやつか!」


「そうなのよ♪あの子、あまり欲しいって言わないじゃない?だから唯一わかった欲しいものだったからこれにしちゃったわ!」


「うん!いいと思う!きっと喜ぶよ♪」


わたしたちは他愛もない話をしながら保育園に向かっていた。


「渚ちゃーん、今日は、お母さんとお姉ちゃんが迎えに来てくれたよー!!よかったねぇ♪」


「おかーさん、おねーちゃん!」


「さぁ、渚!ケーキ買って帰ろうか♪」


「うん!」





「ここのケーキ屋美味しいのよ♪」


「渚はどれがいい?」


「うーん…なぎさね、このイチゴたっぷりなやつがいいの。」


「おぉ!それいいね!買おうか!」


「ろうそくどれがいい?ほら、これなんか可愛いよ!」



わたしたちは渚を真ん中に、3人で手を繋いで家に帰った。


そうだ、みぃちゃんも誘えばよかったな…。




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