イケメン男子に囲まれて。
「先輩・・・」

「っ!わかった、わかったから!!」

もう、これはしかたないよね?

・・・・・・チュッ――――――――――――

少しだけ響くリップ音。

それは、私が『ほっぺ』にキスをしたときのもの。

「へ?」

女の子はポカンと口を開けている。

「ごめんね、やっぱりできないや」

そう言ってダッシュで走る。

追ってくるかなと思っていたら女の子はその場に座り込んだままだった。

はぁ、よかった。

「ごめん、紗理菜!待たせちゃって」

「大丈夫だよ」

そう言ってアクセ店に行く。

その行動を誰かに見られ、アレを撮られているとは知らずに・・・。
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