ゆびきり
 私達は、5人で部活体験を、バスケ部に行った。
 優姫ちゃん、理華ちゃん、翔輝くん、陸斗は、もともとバスケをしていたから、バスケ部に来てたんだけど、私は違った。
 私は、男子バスケ部の、マネージャーになるために、体験に来た。
「男子バスケ部の、体験者は集まってください。」
 男子バスケ部の、部長さんらしき人が、私達を集めた。
「男子は、俺のところに、女子は、美優のところに集まってください。」
 部長さんらしき人に、美優と呼ばれた人は、とても美人だった。

「皆さんは、男子バスケ部で、マネージャーをしたい人ですか?」
 そこに集まっていた人は、4人。
 私は、そこにいる人達を、眺めてみた。
 同じクラスの人は、いなかった。
「男子を、支えていくには、ちゃんとした判断が、必要になります。」
 美優先輩が、言ったことはよくわかった。
 なぜなら、陸斗や、翔輝くんが練習でも、試合でも、いつもへとへとになるまで、練習をしていたから、ドリンクやタオルが、とても大切になってくるから。
「まずは、自己紹介。私は、高山美優。よろしくね。」
 美優先輩が、自己紹介をしてから、1年生で挨拶をした。

「じゃあ、男子の練習を、見て行ってね。」
 私は、隣にいた中山奈々ちゃん、っていう子に話しかけた。
「中山奈々ちゃん、であってる?」
 奈々ちゃんは、いきなり呼ばれて、びっくりしたようだったけど、
「うん、そうだよ。高橋愛羅ちゃん?だよね?」
「そうだよ、これから仲良くしてくれる?」
「うん!」
 私達は、男子の練習を見ながら、いろいろ話をしていた。
 
「1年生は、集合してください。」
 気が付くと、あっという間に時間が過ぎていた。

 よく見ると、松尾莉実が、陸斗の隣にくっついいていた。
 
「愛羅ちゃん?どうかした?」
 隣にいた、奈々ちゃんが私の異変に気づいて、訪ねてきた。
「うんうん、何でもない。早く行こう!」

 このことは、悪夢の序章に過ぎなかった…
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