【完】愛の血−超勝手な吸血鬼


「なっ!?」

「よし。これで問題解決だな」

「は!?」

「お前は俺のモンで、血に困る事もねぇし。
母さんから毎日煩く言われることもなくなるし」

「へ?」

「お前、本当面倒な奴。
わかりにくいって。
ハッキリ言えばいいだろーが。

俺を好きになったって」



な、なに……コイツ。


ニヤリと笑った椎名冬夜の表情が、あまりにもムカツいて。

この、やたらと上から目線なのにもムカツいて。



「んなわけあるか!」



と叫んで、あたしは教室へと走って戻った。


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