【完】愛の血−超勝手な吸血鬼


ふと目を向けた先には、真っ赤にそまっている体操服。



「あっ! 怪我!」



そう、それを両手で掴むと



「っつぅ……」



って、顔を歪めた椎名冬夜。

慌てて、両手をパッと離した。



「あ、ごめんっ! 大丈夫!?
びょ、病院いこ?」



立ち上がろうとする、あたしをグィッと押さえ込み、



「……嫌」



って、あんたは子供か!

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