【完】愛の血−超勝手な吸血鬼



灰色の雲から黄金に輝く月が顔を出した瞬間。

見知らぬ女が、俺を真っ直ぐと見つめていた。



……えっ?



一瞬、ドキッと心臓が鳴った。

中学生くらいの女は俺と目が合うと驚いた顔をした見せる。

もちろん俺だって驚いた。


人に見られるのなんて初めてだし。

面倒なことにならなきゃいいけど。


そんな事を思いながら、

近付く俺を見つめて、女は少しずつ後退りしていく。


あー……、完全に見られたか。

だりぃなぁ。


< 28 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop