【完】愛の血−超勝手な吸血鬼
灰色の雲から黄金に輝く月が顔を出した瞬間。
見知らぬ女が、俺を真っ直ぐと見つめていた。
……えっ?
一瞬、ドキッと心臓が鳴った。
中学生くらいの女は俺と目が合うと驚いた顔をした見せる。
もちろん俺だって驚いた。
人に見られるのなんて初めてだし。
面倒なことにならなきゃいいけど。
そんな事を思いながら、
近付く俺を見つめて、女は少しずつ後退りしていく。
あー……、完全に見られたか。
だりぃなぁ。