【完】愛の血−超勝手な吸血鬼
あー、そういえば引っ越しの挨拶に行った時、隣は“有賀”って名前だったな。
なんてことを今頃思い出した。
それだけで、あの小さい女と同じ苗字だとか気付くわけないけどさ。
家も隣で、クラスも同じで、席も隣とか、どんな偶然だよ。
はぁー、とバレないように小さな溜息をついた。
めんどくせぇ事にならないようにって思ったのに、すげぇ面倒臭い事になってる気がする。
これだけでも十分に面倒なのに、もっと有り得ない事を母さんが言い出した。
「ほら。言ってたお隣さんの仁奈ちゃん。
仲良くしなさいよ?」