蒼空~キミの名前を呼ぶ~
≪蒼空side≫
―――――――――……
『親友の幸せやねんから…ッ。
泣くな…ッ、泣くな、あたし…ッ!!』
「……蒼空…」
「………」
オレと燐は、全てを見てしまっていた。
やっぱりな…。
佐藤は神崎のことが好きだと思った。
だから、オレに説教してる場合じゃねぇ、っつったんだよ。
「バカじゃねぇ? アイツ」
「お前もな…」
「は…? なんで、オレが…」
「沢渡さんと神崎、
付き合っちまったんだぞ!?
お前、いいのかよ!?」