蒼空~キミの名前を呼ぶ~
――――ソ…ラ?
【高野 蒼空】
名前を見ただけでドキドキする…。
絶対にソラだ…。
「ミサ?どしたの?」
「へ!? ううん、なんでもないよ!!」
「そぉ?」
「うん、ほら教室行こっ!」
「あ、うん。」
教室に行こうとしたときだった。
―――「蒼空!! 同じクラスだぜ!4組」
思わず後ろを振り返る。
「まじで?やった!!」
太陽のような笑顔が眩しい…。
「ソ…ラ……。」
「え…、ミ…サ?」
――――…2人の間に春の温かな風が吹いた。