囚われの華

誕生日会

「ハッピーバースデー!!遥!!」

遥を囲んで誕生日会は始まった。

天気が良かったこともあり、庭にテーブルとイスをセッティング。

テーブルの上には色とりどりのお菓子が並び、中央には遥の誕生日を祝うケーキが置かれている。

今日、ここに集まるのは遥の親友の吉川琴乃ちゃん、有栖川倫子ちゃん、仲の良い友人の伊藤莉那ちゃん、田中美里ちゃん、私の従姉妹の伊集院茜ちゃんに従兄弟の西園寺玲央さん、そして水島蓮の7人。

ただし、この場にはまだ、蓮はいない。

琴乃ちゃん、倫子ちゃんは父の取引先会社令嬢なので夜も参加するが、莉那ちゃんと美里ちゃんは夜は会えない。

茜ちゃんは私の母方の従姉妹にあたり、私より一つ年上。

玲央さんは父方の従兄弟で蓮と同じ歳、幼等部からの腐れ縁、そして蓮の親友でもある。

歳の離れた従姉妹の私を可愛がってくれて蓮のことを教えてくれる優しいお兄ちゃん。

「ありがとう!!」

と言いながらもどこか気持ちがこもってないのは蓮がいないから。

遥の目の前に置かれたプレゼントの山。

それを早くあけて開けてと招待客の瞳からはうかがえる。

琴乃ちゃんはテディベアをくれていた。

親友だけあって、遥がテディベアを集めていることを知っているからだろう。

倫子ちゃんからは遥の誕生石のついたブレスレットを、莉那ちゃん、美里ちゃんからはそれぞれ可愛らしいピアスをもらった。

茜ちゃんからは写真を入れるフォットフレームを、玲央さんからは欲しかった香水をもらう。
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