蒼恋物語 【教師×生徒の恋バナ第一弾】
帰り道、丘の上で車を停め、夕日を見ながらお喋りする。



「梨香、今日は口紅つけてる?」


「色付きのリップクリーム…です。」


「学校には、絶対につけてくるなよ。」



アンジェもそうだけど、お化粧してる人って結構いるのに…。



「ダメなの?」


「駄目だ。」


「リップだよ、どうして?」





少しの沈黙のあと、蒼先生が口を開いた。


「キスしたく、なるから…。」


蒼先生は右手を伸ばすと、その指先で私の唇に軽く触れた。




「それって、今もキスしたいって思っている…の?」


「当然。」




蒼先生が、私の耳に顔を近づける。



「梨香、キスしても…イイ?」








 
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