蒼恋物語 【教師×生徒の恋バナ第一弾】
お部屋訪問

蒼サイド 1

新聞部の3年生が、職員室に僕を訪ねてきた。


話を聞くと、教員の部屋を訪ねて記事にしているんだとか…。



先月、坂下先生の部屋が取り上げられていたことを思い出した。


「で、次のスケープゴートは僕ですか?」


全校生徒から訪問するメンバーを募集したら、10数人が押しかけて大変だったとか。



1Kのアパートに住んでいる僕としては、勘弁して欲しい企画だ。




「蒼先生は女子生徒に人気あるから、リクエスト多いんですよ。」


人気といっても、この顔だけだろ。


坂下先生のように、尊敬されているわけじゃない。





「全校生徒から訪問するメンバーを集めたら、100人以上は集まりそうですね。」


隣の席にいた坂下先生が、口を挟んだ。



バレンタインで貰ったチョコの数から推測すると、それは無い。


「そんなに集まりません。

せいぜい50人程度ですね、しかも女子だけ。」



「それでも、多いっつーの…。」


周りの先生方が呟いた。







 
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