跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~

ー和也sideー

「!?」


父さんとの話も終えて、俺は桃のいる控え室に行こうと廊下を歩く。

パーティに使用した大広間は片付けに入っていて、ホテルの従業員たちが出入りしていた。



「和也さん」


「んっ_?」

俺の目の前に舞子さんが現れた。


「今日は忙しくて、あまり話ができなかったね…そうだ。改めて、新年あけましておめでとう…舞子さん」


「あけましておめでとうございます」

舞子さんは俺に頭を下げる。紅い簪も揺れた。


「今年もよろしく…」


「和也さん、少し時間頂けますか?」


「えっ!?」

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