跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~

ー桃sideー

私は柏木先輩に嗣成さんのコトを話した。



「それは本当なの?」

「はい」

「だから、私のケータイに…私…完全にパニくってしまって…どうしようもなかったわ」


柏木先輩?

クールな柏木先輩は頬を染めて、両手で顔を覆う。
意外な反応に、羽原さんと他の受付嬢たちも仰天していた。


柏木先輩も嗣成さんのコト…



「私から見れば、家元の嗣成様は雲の上の人なのよ。そんな人から…私…ディナーに誘われたの…」


普段は自分のプライバシーを話さない人が突然、嬉しさで舞い上がり喋り始めた。


休憩室は騒然とした・・・


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