跡目の花嫁さん~家元若旦那の極上のキス~
「はい…」



「それは俺の彼女になってくれるって事?」



「あ、うん…」



「すげぇー夢みたい…」


緑川さん、自分のほっぺた抓って、夢か現実か確かめる。


その行動がとっても可愛い。私の母性本能を擽る。


子供の純粋な心を持ったまま成長したような彼。


「ねぇ~桃って呼んでいい?」



「!?」


急に、彼の態度が変わっていく。


彼の甘い声に、身体から心臓が飛び出すくらい高鳴った。


「うん」



「桃…キスさせて」


その声は今まで耳にした事がないくらい甘く脳内を痺れさせていく。
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