幸せである理由
「…蒼斗………蒼斗は私のこと……なんとも思ってなかったけど……」





さあ、終わりにしよう。





「私は………」





たくさんの幸せをくれた君に、





「私は蒼斗が……」





別れを告げるんだ…





「っ…大好きだよ!!!」





震えた声でそれだけ言った私は、蒼斗の顔を見ることなんか当然できるわけもなく、すぐに部屋を飛び出した。




これ以上拒絶の言葉を聞きたくなくて…




蒼斗の家を飛び出し、自分の家(隣の家)には向かわず、私は公園まで走った。



小さい頃、二人仲良く遊んだあの公園に…





―私はいつかこの思いを忘れることができるのかな…?―


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