年下男子注意報!!3

「あの〜。その子を離してもらえませんか?」


後ろから聞こえる爽やかボイス。

この声は....


「あっ麻野くん。」


声の主はキラキラオーラを放ちまくる麻野くんだった。


もといい二重人格エセ王子。


「あ?なんだてめぇ。喧嘩売ってんのか?」


イカツイ三人衆の一人が麻野くんに近寄る。


麻野くんのあの格好、遊園地の制服だ。

ここでバイトでもしてるのかな?


「警察呼びます。」


ニッコリ笑ってケータイを見せる麻野くん。


おっおう。

エセ王子スマイルが逆に怖い。


「.....っ、行くぞ。」


イカツイ三人衆はあっさり私を開放してくれた。


本当にあっさりと。


「ありがとう麻野くん。」


とりあえず麻野くんにお礼を言いながら麻野くんに近寄る私。


「若菜っていっつも何かトラブル起こしてるよな。」


外面完璧王子なこの男は王子スマイルを浮かべたまま嫌味を言う。


その爽やかな笑顔がムカつく!!


「....別にいつもじゃないし。」


「いつもじゃん。」


「いつもじゃない!!」


こんな内容の口論をずっと続けていたら急に後ろから何かを感じた。


むむ?

寒気を感じる?


私は恐る恐る後ろを振り向くとそこにいたのは.....





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