続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「なあ、どうしてこんなことになったんだと思う?
誰かがやめる、やめないとまで言い出した原因は何だと思う?」


「それは俺がしっかりしてなくて、ダメなリーダーだったから......」


「ヨンウンが必死で訴えたこと全く分かってないだろ!
うちはお前だけのワンマンチームか!?

社長に怒られるのが嫌なら代わりに怒られる!挨拶回りや接待が苦痛なら代わりにやる!
他のメンバーだってできる範囲で、お前を助けたいって思ってるんだよ!
それにいつまでも気付かないからこうなったんだろ!」


「シューイン兄!声大きすぎます!」


さすがにミュージカルをやっているだけあって、静まりかえった公園にシューインの声が響きわたる。

カスミに注意されて、今度は声量を落として話を続けた。


「メンバーを一つにまとめたのはお前だろ。
ヒョンスがいなかったら、俺たちバラバラだった。

だからな、お前がどんなに情けない人間でも、ダメなリーダーだったとしても、うちのリーダーはお前だろ。

しっかりしろよ! 簡単にやめるとか言うな」
< 261 / 301 >

この作品をシェア

pagetop