続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「えっ......そんな理由で付き合うの!?
私と付き合うと不幸になりそうだって言ってたのに」


「言いましたけど、今は違います。
あー......だから、悪い男も良い男も含めて、他の男にとられたくないから付き合ってくださいって言ってるんです。
......つまり、好きなんです。

それくらい察してくださいよ」


逆ギレみたいな告白になってしまった。

感じ悪いけど、仕方がない。


「察せないよ!だけど私はマネ」


「マネージャーだからとかそういうのいちいち面倒なんで、イエスかノーで、俺がアリかナシかだけ答えてください。
イエス以外選ぶ権利なんてありませんけど」


同じグループのメンバーだの、マネージャーだの、そんな縛りはもう結構だ。

それで遠回りした人たちを見てるから、そんな面倒なのはごめんだと思ってはっきりと言う。

しかし姉さんの気持ちが分からないし、年下は対象外とか言われたらどうしようもない。

強気で選ぶ権利なんてありませんと豪語するも内心は不安でいっぱいで、ピザの箱をたたんだり広げたりしていた。
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