続・たとえどんなに辛いサヨナラが待っていたとしても
「悪い言葉なのか!?」


「悪いというか...古いし、実生活で使う人はほとんどいないです。
実際に使ってる人、初めて知りました。」


ここまで聞いて、ようやくハメられたことに気がついた。

あいつ...3時に叩き起こして、ランニングと筋トレに付き合わせること決定だな。


「さっきのは...忘れてほしい。
つまり...」


「...なんだか怒ってるのが、バカらしくなりました。
報道なんて信じてませんけど、先輩はすぐに変な女に騙されそうだから心配だっただけです。
仕事だって分かっててもキスシーンとか、そうゆうのもやっぱり嫌だし...」


俺はどれだけ信用ないんだ...。

キスシーンなんてお前だってあるだろ。


「そんなこと言われたって、仕事なんだから仕方ない。
彼女が嫌がるからキスシーンやめてください、なんて言えるわけないだろ?」



「何でも言えって言ったじゃないですか。
どうしようもないことは、言っても変わらないことは言っちゃいけないんですか?
ただ知ってくれてるだけでいいんです。」






< 66 / 301 >

この作品をシェア

pagetop