あなたの体温で癒して・・

孝明side

・・・

料亭に呼び出し。

・・・

美晴との時間を邪魔され、

少し不機嫌に、

部屋の中に入る。

「急に呼び出して悪いね?」

「・・いいえ。

今日私が休みなの、

よく御存じでしたね?」


オレの言葉に豪快に笑う西原教授。

「私は顔が広いからね?」

・・・

要件をさっさと済ませて、

早く帰ろう。

・・・

頭の中は、

それだけだった。

「あの、用件は?」

「ああ。もちろん、娘の事だよ」

・・・

そんな事だろうと思った。

オレは気づかれないように、

ため息をつく。
< 137 / 217 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop