”キレイ”な愛
でもこんなドライな関係ならば、ここに居続ける理由はあるのだろうか。

出ていくべきだ。

だけど出て行けば、単なる友人同士だ。

どこかのパーティーで会った時に立ち話をするだけの仲になる。

自分の後には違う男が入る。

違う男。

胸が泡立ち、血が逆流しそうになるのを必死に押さえた。

駄目だ。

考えるな。

涼は大きく息を吸って吐いた。
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