”キレイ”な愛
さやかはまた軽く笑って、完璧な動きでサインを続ける。


「なんで印刷にしないの?
 バレやしないのに」


綺樹は肘置きに頬杖をついて、さやかの手元を見つめる。

さやかはちらりと笑みを含んだ目を向けた。

わざわざ手書きがわかるように、若干滲む用紙をチョイスし、万年筆を使っていた。

綺樹は息を吐くように笑った。


「そうだね、それはいいかも」


さやかによるダバリード帝国は、まだ確立途中だ。
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