”キレイ”な愛
綺樹の様子に噴出す。


「見事に被ったな」


前髪についているのを払ってやるが、なかなか落ちない。

咳き込みながら、涙をこぼしている。


「目に入った」

「風呂で流したほうが早そうだな」

「そうする」


素直に立ち上がって、ドアの所で振り返った。


「おまえ笑いすぎっ」


肩をゆすって笑ったままの涼に子供のように噛み付き、ぱたぱたとバスルームに行ってしまった。
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