”キレイ”な愛
「だけど」

「悪い。
 おれ、用事出来た。
 お先」

作業しているみんなに声をかけて、反応を待つまでもなく外へ出ていく。


「え?なに、どうしたの」


信二がきょとんとして、ボードを飾っていた手を止め、傍らに立つ真湖を見上げた。


「絶対、女」


真湖は低く呟き、下唇をかんだ。
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