女王さまの憂鬱
付き合っていたときの内容は、自他共にさくらの親友と認められるわたしといえどもわからない。

ゲーセンに言ってグラスをとっただとか、ゾンビを殲滅したとか、その程度の話は聞いたけれど結局プリクラをとったとは聞かなかった。

そして、これは彼女が女の先輩と飲み会で言っていたことを聞いただけだが、キスはおろか手さえつながなかったらしい。

ただの男友達。

はたから見ていた人たちは呆れ顔で言っていた。

二週間の「恋愛ごっこ」は、彼女の「やっぱり無理です」という言葉で終わった。

そのあと、しつこいくらいの先輩からの電話攻撃を正面から粉砕して、そして彼女は晴れてフリーとなった。

こんな男心を弄んだ悪名を残したのにもかかわらず、先輩と付き合っていたことを二週間ひた隠しに隠しきった彼女は、その後のサークル生活でもちやほやされていくこととなる。

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