rainy~君から貰ったもの~


「夕菜起きなさいね」

「えぇー無理だよぉ・・・」
だって朝弱いしぃー・・・

「黎奈ちゃん来てるよ」
ぇ?
今なんて?

・・・

「黎奈。ごめんなさい・・・。」
「許さない・・・」
「ごめんなさいぃ今日帰りにアイス奢るからぁ」
「アイス?いいよぉ♪」
アイスと言う言葉に弱い黎奈ちゃん
まぁこれで助かったんだよしにしよう

「ねぇ?夕菜ぁ」
「なぁに?」
「あれ。誰かなぁ」
黎奈は学校の校門の前を指差した。
「ぇ?」
すごい・・・
校門の前に立っていたのは
すぅっと立った鼻
切れ長の綺麗な目
足が長くて
髪の毛はさらさら。
こんな綺麗な男の人あたし見たこと無いよ・・・
その人は小さい紙を片手に校内へ入っていった。


「綺麗・・・」
あたしは思わずそう口にしていた。
「夕菜は面食いだからなぁ」と黎奈は笑うけど
あたしには衝撃的だった。
今すぐ。もう一回あの綺麗な顔を見たい
あの人は誰なんだろう。
あたしの気持ちはあの男の人でいっぱいのまま
黎奈と校内へ入っていった。


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