secret name ~猫と私~
「失礼します、高村課長。」
男性社員に声をかけられ、パソコンから顔を上げる。
「先日の会議に出た、次のイベントの会場リストです。」
「ありがとう。」
ざっと目を通す。
それだけでも不備がいくつも見つかり、佳乃の眉間には深いしわが刻まれた。
「この会場の使用料金を表記しなさい。でなければ、予算と照らし合わせられないでしょう。それに、広さも収容人数しかなくて、適当過ぎます。やり直してちょうだい。」
書類を突き返す。
一瞬だけ、苛立った顔をした男性社員は、目の前に突き出された書類を受け取り、頭を下げた。
「申し訳ありません。すぐに訂正します。」
「・・・ええ。」
何年この職場にいるのかと、尋ねたくなる。
彼はそれなりに古株なのだが、ああいったミスの多い社員だ。
性格のせいなのか、細かく知りたいところの情報が、いつも大雑把で困る。
後々欲しい情報を考えて書類を作成してくればいいものを、何度伝えても改善されない。
男性社員が戻ってすぐに、聞こえないよう溜め息を吐いて、もう一度パソコンに向かう。
ねちねち責めなかっただけ、進歩だろうか。
それでもまだ、セッテのようなフォローは、出来そうにない。
男性社員に声をかけられ、パソコンから顔を上げる。
「先日の会議に出た、次のイベントの会場リストです。」
「ありがとう。」
ざっと目を通す。
それだけでも不備がいくつも見つかり、佳乃の眉間には深いしわが刻まれた。
「この会場の使用料金を表記しなさい。でなければ、予算と照らし合わせられないでしょう。それに、広さも収容人数しかなくて、適当過ぎます。やり直してちょうだい。」
書類を突き返す。
一瞬だけ、苛立った顔をした男性社員は、目の前に突き出された書類を受け取り、頭を下げた。
「申し訳ありません。すぐに訂正します。」
「・・・ええ。」
何年この職場にいるのかと、尋ねたくなる。
彼はそれなりに古株なのだが、ああいったミスの多い社員だ。
性格のせいなのか、細かく知りたいところの情報が、いつも大雑把で困る。
後々欲しい情報を考えて書類を作成してくればいいものを、何度伝えても改善されない。
男性社員が戻ってすぐに、聞こえないよう溜め息を吐いて、もう一度パソコンに向かう。
ねちねち責めなかっただけ、進歩だろうか。
それでもまだ、セッテのようなフォローは、出来そうにない。