secret name ~猫と私~
猫と仕事をしてみましょう
容姿も相まって、企画運営部でのセッテの周りは、一日にして女性だらけになった。

ここでは“七海”と名乗るらしい。

きちんと社員証にも、“七海”と書いてあった。おそらく数字の関係で7なのだろう。
安直なネーミングセンスだが、分かりやすい。

女性社員に囲まれている割に、セッテは仕事が速かった。
頼んだ事は忘れないし、わからない事はきちんと聞いてくる。
当たり前の事だが、最近は出来ないものも多くて困っていたのだ。
メモを取ることさえ知らない新入社員がいたと、他部署の話も聞いたことがある。
半日弱しかまだ経っていないが、その手際の良さに感心した。

「七海君、わからない事があったら、いつでも聞いて下さいね!」

「ありがとう!ほな、ここ教えてもろてもええかな?」

セッテは、言葉が上手かった。
独特のイントネーションと、ルックス。
更にはやさしい言葉。
雰囲気も柔らかい。
女性が誰しも話しかけたくなるような、そんな人。

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