secret name ~猫と私~
今までビールかミネラルウォーター、あとは保存できる冷凍食品、つまみ・・・それぐらいしか入っていなかった冷蔵庫は、今やおおにぎわいだ。
全て、セッテが揃えたもの。
静かに冷蔵庫を閉め、冷えたペットボトルに口をつける。
月曜日、またセッテは来て、食事の準備をしてくれるのだ。
『・・・あんた、ほんとにそれで何も無いわけ?』
「無いわよ。あってたまるもんですか。」
何処からともなく聞こえてきた優子の声に、独り言で反論する。
そう、あってたまるものか。
私の恋人は、仕事であり、会社。
会社の為に、私は倒れるわけにはいかない。
だから社長が、セッテを雇ってくれたのだ。
(雇ってるわけであって、飼ってるわけじゃない。)
お金を出してくれたのは社長だが、彼はペットでは無い。
セッテは、人間だ。
契約社員のような、派遣社員のような、よくわからない扱いではあるが、まぎれも無く人間なのだ。
だから自分だけでも、“飼う”という表現はやめよう。
そこまで思いいたって、佳乃はまたソファーに倒れ込む。
頭は痛かったが、それ以上に眠気が彼女を襲い、一瞬で眠りの世界に旅立つ事が出来た。
全て、セッテが揃えたもの。
静かに冷蔵庫を閉め、冷えたペットボトルに口をつける。
月曜日、またセッテは来て、食事の準備をしてくれるのだ。
『・・・あんた、ほんとにそれで何も無いわけ?』
「無いわよ。あってたまるもんですか。」
何処からともなく聞こえてきた優子の声に、独り言で反論する。
そう、あってたまるものか。
私の恋人は、仕事であり、会社。
会社の為に、私は倒れるわけにはいかない。
だから社長が、セッテを雇ってくれたのだ。
(雇ってるわけであって、飼ってるわけじゃない。)
お金を出してくれたのは社長だが、彼はペットでは無い。
セッテは、人間だ。
契約社員のような、派遣社員のような、よくわからない扱いではあるが、まぎれも無く人間なのだ。
だから自分だけでも、“飼う”という表現はやめよう。
そこまで思いいたって、佳乃はまたソファーに倒れ込む。
頭は痛かったが、それ以上に眠気が彼女を襲い、一瞬で眠りの世界に旅立つ事が出来た。