背中を合わせて【完】
「なんでこう3年生になってまでも期限も守れないのかしら。こんなんじゃ社会でやっていけないわよ。」



周りの目を気にして今度はつぶやくように冷たい言葉を言い放つ。



「いい?今日呼び出しをすっぽかした荒川くんにもこの進路希望の紙を渡して、2人揃って明日までに提出すること!わかったわね!?」


「はーい。」



零の軽い返事に明らかにいらついた表情の担任が2枚の進路希望の紙を手渡す。


職員室を出て教室に戻ると、圭がいた。



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