背中を合わせて【完】
3.圭と零

零の目的

ときは戻り、現在。


いつも通りにバイトを終えて家に帰ると、冷蔵庫にあったおにぎりを食べた。


5時に家を出て公園に行く。


公園には出入り口が1つしかないけど、いつも門の方に向いてベンチに座る未夜の後方からこっそり公園に侵入していた。


植木に囲まれた公園の一角にある、植木の穴。


木のアーチをくぐるような感じでいつも公園に入っていたが、もう大人と変わらない身長の零がくぐるのには少し小さかった。


きっとこどもの通り道だったんだろうけど、零がくぐるたびに植木の枝が折れたり葉っぱが散ったりして、今では最初よりひとまわりくらい大きく広がってしまっている。


そんな植木の穴を横目で見ながら通り過ぎて公園の出入り口へと向かう。


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