背中を合わせて【完】
「おはよー。」


未夜がいつも通りに歌っていたら、後ろから突然声が聞こえた。


その声はとても懐かしい。


振り返らずとも誰がどこにいるのかはわかった。



「おはよう、零。」



嬉しさと懐かしさと愛おしさで、思わず涙が出そうになる。


涙をこらえて静かに目を閉じた。


未夜が座るベンチの後ろにもうひとつベンチがある。


背もたれ同士を合わせて並ぶベンチ。
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